2015/10/30

盛りだくさんが嬉しい街シナリオ「碧海の都アレトゥーザ」感想

「寝る前サクッとカードワース」シリーズ第一弾に収録されてたシナリオですね。
『ぜんぜんサクッと終わらねぇ!』と誰もが思うはず(笑)
しかも、ここに収録されたもののバージョンが古いので、途中までイベントを進めてから最新バージョンに気付くと哀しいことに…。
最新バージョンは新しいイベントが追加されてるんだけども、なぜか(ちょっと意地が悪いことに)あるイベントをクリアした後だと発生しないようになってるんですよ。
わたしもそれをクリアしてから最新バージョンを見つけてしまったクチで、ユーティリティーでそれっぽい称号とゴシップをぜんぶ削除しました。最初からやり直し~!!
まあ、一度プレイすればイベント発生条件はわかってるので難なく進められましたが、個人的にRPGで街をうろちょろ周るのが苦手でちょっと疲れました。

でも、それを差し引いても魅力的なシナリオなんですよね。
アレトゥーザという街があたかもそこに実在しているかのような、細やかな設定の数々。
街の歴史や住んでいる人々の生活が見えてきて、自然と感情移入できます。
そんな設定厨っぽい作者さんの情熱が見事に良い方向に発揮されていて、この街のために一肌脱ごう!という冒険者の気持ちになってプレイできました。

あと、レナータちゃんが可愛い♪
思わず嫁にもらっちゃいました。宿の女将さんの怖い部分が見られます(笑)
オルワさんは…仲間にする条件が難しすぎませんか?
どこで何をすればいいのかはわかったけど、人数のことは気付かないでしょ。readmeに書いておいてほしかったなぁ。
でも、彼のイベントは一番好きです。マンティコアを倒した後の石版の裏技がわかった時は「おぉ!」と感動しましたよ。キーコードを把握しておくのって大切だなと改めて思いました。(手に入るスキルも強い!)
最後のイベントはラスボスだけあって強いですが、救済措置もあるし、それが隠しスキル取得にも繋がるし、やり終えた時の達成感もひとしおです。
かなり苦労したけど、その分印象に残ったシナリオでした。

対象レベル:なし
作者:Martさん
ジャンル:依頼付き街シナリオ
連れ込み:レナータ・オルワ
収穫:渓精召喚(全体攻撃&3回敵単体能力低下)・水姫召喚(水精召喚の超強化版みたいな)・海将召喚(6回敵単体に攻撃&色々異常)・大海の慈悲(味方一人色々回復)・呪詛の悪風(魔法使いの敵に有効な全体攻撃)・凍れる悪意(単体攻撃&精神力不能)




*ネタバレ備忘録*
またいつかプレイしたくなった時のために自分用メモ。基本的にはreadmeに従って街をうろちょろしてればわかるので、自分が詰まったところを遠回しな感じで。
ネタバレが嫌な人は読まないでね!

依頼1~3
私は踊り続ける:宿で会話。依頼4を進めないように、情報屋には話しかけない。
依頼4:クリア後にも海賊の情報を買うべし。
デオタトのとっておき:魚人語辞書は「旧き沼の大蛇」で右端の石版を調べて解読失敗→依頼人にもらうか(聖水を持ってないと詰むので注意)、アレトゥーザの砂浜の右端でランダム。「魚人の村」の辞書は対応してません。
ソレントの渓精:お店のレナータちゃんにしつこく聞くべし。
依頼5:実験室に行けるようになったら、教会でスキル購入。スキルの解説をよく読むべし。後々まで活躍できるスキル。
依頼6:readmeにある裏技を行使するにはあるキーコードが必要。不安なら、一度セーブせずに石版まで行ってみるべし。
依頼7:ラスボスの超強いスキルは一度しか使えない。救済措置があるので突っ込むべし。
戦士の旅立ち:彼は悩んでいるので、一緒に連れていってくれと言いやすい状況をつくるべし。

2015/10/29

初泣きシナリオ「晴れ知らず森」感想

きっかけは「忘れ水の都」のreadmeに、あるスキルの出現条件としてこのシナリオの名前が載っていたこと。
なんかいいですよね、こういうの。自分の好きなシナリオを、自分の作品の中でリスペクトするって。
そんな愛されてるシナリオなんですが、プレイしてみてその気持ちがよ~くわかりました。
もう泣ける泣ける。カードワースでこんなに泣かされるとは!

作者のヒロタさんはホラーシナリオが得意な方だそうで、初めから雰囲気がいいんですよ。
じめっとした霧がモニター越しに感じられるような。
おかしな状況と家の主の不可解な言動、身動きが取れなくなった冒険者たちと、次第に募る苛立ち…。
情報がほとんどない中で、冒険者たちと一緒にどういうことなのか推理したり、疑心暗鬼になったり。

そして後半、一気にホラー色が濃くなって背筋が寒くなっていきます。
怖いけれど、とても寂しい亡霊たち。
かつてこの森で起きた悲しい出来事と、今起こっている出来事の理由。それが判明した時はもう! (´;ω;`)ブワッ

最終的には心温まるお話なので、ホラーが苦手な人もいけるんじゃないかなぁ?

対象レベル:不問
ジャンル:ホラー読み物
収穫:霧払いの首飾り(思い出はプライスレス!)
作者ブログ:ダウンロードURLをアドレスバーにコピペするとダウンロードできます。

2015/10/27

CardWirthに嵌ったきっかけのシナリオ「ヒバリ村の救出劇」

この「ヒバリ村の救出劇」はホント、CWの魅力が思いっきり詰め込まれたシナリオだと思います。
初心者だった自分が、CWの世界の奥深さと可能性に気付かされた作品で、初めて人にオススメした作品でもあったり。
readmeの大切さとか、キーコードを意識するようになったのも、これがきっかけだったかな?
まだまだ始めたばかりで、金欠からやっと脱するかもという頃だったので、このために解読キーコードがついた「隠者の瞳」を買ってきたんですよね~。肝心の使い方がわからなくて四苦八苦したけども…。
それもあって、かなり印象に残ってます。

夜のノックから始まる魅力的なストーリー運び。
探索で集めた情報により浮かび上がってくる事件の全貌。
どう行動するかで変わる展開と、理想通りの冒険者たちの振る舞い!
この作品をやるまで、探索って面倒で苦手なイメージだったんですけど、これはまったく苦にならないし、やりこめばやりこむほど新しいことに気付かされるんですよね。
一度クリアしても気になるところがあって、初めて何度もやり直した作品でもあります。

あと、この洞窟の謎を全部解くと手に入るスキル「備える獣」や「考える獣」にもお世話になったし、武器「スティング」はかなり長いこと盗賊が愛用してました。
生命感知ついてることにも、かなり後になってから気付いたり(笑)
CWを始めたばかりの方にオススメのシナリオ(レベル3くらいになってから)。

自分にとっては思い出深い、大好きなシナリオです。

作者:伊礼さん
対象レベル:1~3
ジャンル:探索・戦闘
収穫:スティング(武器)、備える獣(束縛・沈黙対策スキル)、考える獣(使用者に技能3枚配布スキル)、その他売れるアイテム&思い出はプライスレスなアイテム

2015/10/26

CardWirthというフリーゲームに絶賛嵌り中

ツイッターを始めて放置することが多くなってきたこのブログ…。
何か活用法はないかと考えたところ、今嵌ってるフリーゲームCardWirthについて書いてみようかなと思ったり。
2000年くらいからあるフリーゲームで、昔ながらのTRPGの雰囲気を味わえるカードゲームみたいなRPG?
1~6名の冒険者たちが、「ルイーダの酒場」みたいなところを根城に、さまざまな依頼をこなす日々を”シナリオ”をプレイすることで再現してるって感じかなぁ。

このシナリオというのは、CardWirthのユーザーが自分たちで作って発表しているもので、”魔物退治”とか”遺跡の調査”とか、”行方不明者の捜索”など基本的には一つの依頼で物語が完結しています(シリーズものもある)。
普通のRPGでは複数のイベントが連なってストーリーが展開していくけど、CardWirthでは好きなイベントをネットで探してきて好きな順番で遊べるんですよ。
長年多くの人に遊ばれているゲームなのでシナリオの数も無数にあるし、さまざまな冒険をしていくうちにプレイヤーキャラたちに愛着が湧いてきて、もっと彼らの冒険を見ていたい!と思えます。
シナリオによっては、冒険者の作成時に設定した細かい性格や出自を判断して、それに合ったセリフをあてているので、本当に遊べば遊ぶほどキャラクターの個性が生きてくる感じ。

TRPGを知らないと雰囲気わからないかもしれないけど、昔アニメもやってた「フォーチュン・クエスト」とか、最近のゲームだと「世界樹の迷宮」とか雰囲気近いかな。
ただ、ダウンロードしたままの状態ではグラフィックが古臭くで、とくに多くのシナリオにちらっと登場する宿の主人・親父さんの顔は慣れが必要(笑)
探せばプレイヤーキャラ用の今風のイラストもあるし、店シナリオによってはスキルカード眺めてるだけで眼福という美麗イラストが拝めます。
やや敷居の高さはあるものの、好きな人はホント好きになれるゲームだと思うのでオススメ。…このブログに読者はいないと思うから、これを読む人はすでにCardWirthを知ってる人だと思うけど念のため(笑)

いつになるかわからないけど、次は好きなシナリオについて書いていこうかなぁ。
作者さんたちに感想を送る勇気がないので、ここで愛を叫ぶよ!